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【ママライター講座作品③】癒しの街 桐生~~豊かな自然と伝統/日下絵美子


「癒しの街 桐生~~豊かな自然と伝統」   日下絵美子

 

「ここは、避暑地か」……そう思わせるほど涼しく、夏真っ盛りの昼間とはほど遠い心地よさだった。

桐生市街地からは車で15~20分ほどだっただろうか。桐生川のほとりは知る人ぞ知る穴場のBBQスポットだ。友人に連れられ、初めて訪れた時の衝撃は、今も忘れられない。

 

魅力的な自然が身近にある

 

夏休みも中盤。普通なら大人も子供もみな、汗をダラダラとたらし、屋外でBBQだなんて敬遠されそうなもの。

実際、私自身も乗り気ではなかった。

しかし、いざ現地についてみると、川のせせらぎと木陰に入った時のひんやりとした空気、その爽快感がたまらない。

川の流れはゆっくりで浅く、小さな子供でも安心して遊ばせられるところも気に入った。私たちは朝から一日のんびり子供たちと水遊び、スイカ割り、BBQを楽しんだ。

「おすすめ癒されスポット」と宣伝したい気持ちと、秘密にしておきたい気持ちが入り混じっている。

 

桐生市は10年ほど前に、黒保根村、新里村と合併して以降、さらに自然豊かな土地がひろがった。

――市内で小学生が林間学校のできる山に囲まれた施設がある。

――屋外でうどん打ちやキャンプファイヤーもできる。

―― 一般の人なら、旧黒保根村にキャンプ場がいくつかある。

――市民が参加して梅狩り体験のできる公園もある。

つい先日、私たち家族は、たくさんの梅を採って帰ったばかりだ。こんな魅力的な自然がほんとうに身近で、思い立ったらすぐに行けるというのは、貴重だと思う。

 

伝統を現代に生かす

 

その一方で、街中はというと・・・

「桐生は日本の機どころ」――これは、半世紀以上もの間、群馬県民に親しまれている上毛かるたの「き」の読み札である。

県外から移り住んだ私にとっては、子供が参加するまで全く知らなかったが、このかるたは、県大会まで行われる伝統のあるれっきとした競技なのだ。

この中で、「日本の機どころ」と詠まれているように、かつては市内のあちこちに繊維関連の工場が存在した。のこぎり屋根とよばれるユニークな建物の形を残しつつ、今ではそれらをカフェ、美容室、パン屋、レストランなどに生まれ変わらせている。

古いものを大切に残しながら、現代にうまく生かす技術とセンスが、そこには感じられる。

 

あるとき家でテレビを見ていたら、桐生市の制作したポスターが紹介されていた。街中に観光客を呼び込もうと、桐生市出身の有名女優を起用し話題となっているという。

ポスターの一番下には、色鮮やかな桐生織の生地を配し、伝統もアピールしている。

 

豊かな自然も長く受け継がれてきた伝統も、この先、私たち市民が守っていかなければならないもの。

そのためには、たくさんの人がこれらの存在を知って利用し、その良さを県外の人たちにも伝えていってほしい。

 

RSS Feed  Posted on 2015-07-24 | Posted in PAPA_MAMA, REPORT | No Comments »

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